当時の荒々しい縫製を再現したリジッドデニムジャケット
ムラが強い極めて荒々しいデニム生地や軍汎用のドーナツボタン、鉄リベットの使用、オールイエローステッチなど、第二次大戦期の戦況上、米国内産業の物資統制が最も過酷を極めた1943年度のモデル。デザインも簡素化されフロントのボタンは通常の5つから4つに、胸ポケットのフラップも省略されている。そして熟練工不足からか縫製が非常に粗雑で、ボックスステッチの高さが左右でずれていたり、ステッチの幅が一定ではなかったり、通常よりかなり低くレザーパッチの付いたダウンパッチ仕様になっている。またデッドストックのバックルバックはカットされているが、似寄りのダウンパッチの数着を検証し、シルバークロームの百合バックルを採用している。サイズ46以上の背中は一枚の生地幅では足りないことから、このようなT-BACK仕様となる。
素材の特性や仕上げの方法によって、各所の寸法には若干の個体差が生じます。また、お使いの端末の設定や環境によって、商品の色が実際の色と多少異なる場合もございます。予めご了承ください。
モデル着用サイズ
size:46 color:N.NAVY(420)
MODEL DATA height:170cm weight:68kg
SUGAR CANE(シュガーケーン)
SUGAR CANE(シュガーケーン)。「サトウキビ」という名を持ついかにもアメリカ的なこのブランドこそ、日本に誕生した戦後初めての米国向け衣料メーカー。シュガーケーンの生みの親であるTOYO ENTERPRISE COMPANY LTD.(東洋エンタープライズ株式会社)は1965年、米軍によるベトナム戦争への本格的介入を機に、日本の米軍基地関係者を対象として設立された。当初は米軍向けの衣料製造と共に国内への米軍サープラスの流通窓口としての展開も行い、ベトナム戦争が1975年に終結すると完全な国内向けの衣料メーカーへと転身。その際、米軍基地に駐屯していた将校によって「SUGARCANE」と名付けられる。シュガーケーンの誕生は日本でありながら、米軍基地を相手に育っただけにその精神も物作りのノウハウもアメリカ仕込み。当時から現在に至るまで、アメリカンスタイルのシンボルとも言えるデニム素材を中心とした本場仕込みのワークウエアを作り続けている。